白鳳時代の国宝として知られる薬師寺東塔。
平城京当時から1300年の長きに渡って現存している稀有な建造物です。
薬師寺東塔は裳階(もこし)が美しい三重塔です。
東塔の初層西面扉が開かれ、外から内陣の天井絵(宝相華文様)を拝観することができます。
本邦初公開となります。
薬師寺の境内に咲くハス。
今回の特別開扉も平城遷都1300年を記念するイベントの一環として執り行われます。
秘仏公開、特別開帳、特別開扉・・・遷都祭をPRするパンフレットやチラシには威勢のいい言葉が並びます。期間限定で催されるお宝との出会いには、胸をときめかせるものがあります。
今回の特別開扉では東塔のみならず、西塔の内陣も公開されています。
兵火で焼失した西塔が再建されたのは、まだ記憶に新しい昭和56年のこと・・・創建当初の白鳳様式をもって見事に復興されています。
凍れる音楽 と称される薬師寺東塔。
1300年の時をじっと耐え忍んできた東塔ですが、さすがに建物の傷みが進んでおり、平成22年秋から覆いが施され、平成30年度まで解体修理に入ります。
”凍れる音楽”の外観を楽しむこともできなくなります。
「今の内に見ておこう」
薬師寺ファンならずとも、駆け込み参拝が増えそうですね。
薬師寺東塔特別開扉の期間は、平成22年4月8日(木)~10月31日(日)までとなっています。
お問合わせ窓口 ; TEL 0744-42-6003