本日は9月9日の重陽の節句。
菊の節句とも言われますが、九という数字が二つ重なって縁起が良いとされます。
陽が重なるラッキーな日。
福を六かえる。
六匹の蛙と掛けていますね(笑) 於:奈良国立博物館のミュージアムショップ
今朝の新聞でも紹介されていましたが、九という数字は永久の「久」に通じるということで、台湾の方でも縁起が良いとされています。
重陽とは元来、中国の思想が反映した節句のひとつなんです。日本においても、偶数より奇数の方がラッキーナンバーとして重宝されていますよね。
こちらは琵琶のネクタイピンですね。さすがは奈良、正倉院仕様です。
中国では9を陽の極まる数字と見なします。
どちらかと言うと、日本では忌み数字の扱いを受けている9というナンバー。4は死、9は苦を連想させるというのが理由になっていますが、”49(良く)なる”という解釈も出来なくはないんですがね(笑)・・・。
「福を六かえる」の6も偶数です。
1,3,5,7に比べると存在感の薄さは否めませんが、こうやって語呂合わせにしてあげると、ラッキーナンバーに早変わり!
6(ロク)という音の響きから、日常生活でよく使われる「ろくでなし」「ろくでもない」等の言葉を思い出しますが、元々これらの「ろく」は「陸」を意味しています。陸とは物事の歪みがなく正しいことを意味しているんです。
そう、6は正統派のイメージにも通じているのです(笑)
ちょっとこじつけが過ぎましたが、占いの世界でも重要視されている数字について、改めて認識を新たにした次第です。
密教法具の金剛杵(こんごうしょ)にも色々ありますが、独鈷杵(とっこしょ)、三鈷杵(さんこしょ)、五鈷杵(ごこしょ)などが存在していることからも、奇数が尊ばれていることが伺えます。
九という数字の捉え方にも、お国柄が垣間見えて興味深いですよね。
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