秋の七草のひとつに数えられる萩。
薬師寺の與樂門脇に、奇麗な萩の花が咲いていました。
萩の別名は鹿鳴草(しかなぐさ、しかなきぐさ)。
鹿鳴草の名前の由来は、牡鹿が鳴き出す頃に開花する花ということのようです。
万葉集には牡鹿が萩の花に求婚しに来るという、とてもロマンチックな歌が残されています。
萩の向こう側に見えるのは、薬師寺の與樂門。
奈良公園の鹿苑で行われる恒例行事の「鹿の角切り」は秋の風物詩。鹿と秋、鹿に萩がイメージの中でつながります。
マメ科の落葉低木である萩。
原産地は日本、中国、朝鮮半島です。
蝶のような形をした花を見ていると、萩独特の繊細な造形美が感じられます。
薬師寺東塔。
1300年もの長きに渡って、風雪に耐え続けておられるお姿です。
立派と言う他ないですよね。
萩の花言葉は「思案」。
その小さな花弁で何を思っているのでしょうか。
東塔の前には、お釈迦様の涅槃の様子が描かれていました。
仏陀の生涯が順を追って紹介されているのですが、絵で見るお釈迦様一代記は分かりやすくて良かったです。
萩はとても実用的なんです。
萩の葉は家畜の飼料や、干してお茶の代用にされることもあります。
萩の枝からは、箒(ほうき)や垣根が作られています。
意外な萩の一面を見るような気が致しますね。
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