安倍文殊院の境内に、平安時代の陰陽師「安倍晴明」を祀る晴明堂があります。
小高い丘の上、コスモス迷路やジャンボ花絵を見降ろす場所にひっそりと佇む晴明堂。
魔除けの意味を込めた五芒星が見えますね。
洋の東西を問わず、魔除けの印として使われてきた歴史があります。
晴明堂の如意宝珠(にょいほうじゅ)。
意の如くに願いを叶えてくれるという宝珠です。
安倍晴明の紋は五芒星の形で知られており、安倍晴明判、晴明九字、晴明桔梗などと呼ばれています。
なるほど、そう言えば桔梗の花は五角形をしていますよね。
桔梗の花。
安倍晴明判が晴明桔梗の別名を持つのも頷けます。
晴明堂の真ん前に「天文観測の地」と刻まれた石碑が建っています。
さすがは陰陽道、この地から晴明が天文観測をしていた姿が思い浮かべられます。
コスモスの名所でもある安倍文殊院。
五芒星は西洋ではペンタグラム(Pentagram)と言い、魔除けの呪符として使われています。
森羅万象の元である”木火土金水”を表す五芒星は、陰陽五行説に端を発すると言われています。紋は紋でも、徳川家の葵や天皇家の菊とはまた違った趣が感じられますね。
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