飛鳥浄御原朝から藤原朝にかけ、国家の経営する大寺として雄姿を誇っていた大官大寺跡。
今では背の高い、縦長の石碑を残すのみとなっています。
大官大寺跡の地図。
現在地となっているのは、奈良交通のバス停「明日香小山」付近です。
奥山久米寺跡や石神遺跡、豊浦寺跡が見えますね。
かめバス「明日香小山」のバス停。
停留所から東方向に大官大寺跡はあります。
大正10年3月3日に国の史跡に指定された大官大寺跡。
平城京遷都の翌年、711年に藤原京と共に焼失したと伝えられます。
大官大寺跡の周辺を歩いていると、畳が干されている光景に出会いました。
飛鳥寺から北へ、天香久山に向かう途中に大官大寺跡はあるんですが、とにかくだだっ広いスペースの中にポツリと史跡が存在している感じです。
健康を意識したウォーキングを楽しんでおられるご高齢の方とよく出くわします。
飛鳥のことを日本の原風景が広がる処とよく表現しますが、まさしくそんな感じです。
朱鳥元年(686)には、天武天皇の病気回復祈願が行われたと云います。
時代が時代ですから、時の天皇の病気平癒を願う気持ちから、お寺の建立やお寺での祈願が頻繁に行われたのではないでしょうか。
大官大寺跡近くから望む三輪山。
飛鳥の橘寺からはより完全な姿で拝むことができますが、飛鳥の地名由来にもなった大鳥の羽易の山です。
確かに羽を広げて飛んで行く鳥のようにも見えます。
大官大寺跡の案内板。
この場所にそんなに大きなお寺が建っていたのか・・・現在とのギャップの大きさに、しばし時の流れに身を任せてしまいます。
大官大寺跡周辺の散策では、色々なものに出会います(笑)
どこまでも続く田園風景。
石舞台古墳や高松塚古墳などの歴史公園エリアにはない魅力が、たくさん詰まっている大官大寺跡周辺エリア。
飛鳥観光の穴場であることは間違いなさそうです。
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