春の足音が間近に聞こえる今日この頃。
3月初旬の大正楼中庭風景をご案内致します。
東大寺の二月堂に於いて修二会(お水取り)が行われる中、奈良の春は刻一刻とその訪れを待ちわびています。
今年の3月13日(日)には、大神神社で三卯大祭が盛大に催されます。
卯の年、卯の月、卯の日に当たる当日には、全国各地から多くの人の波が押し寄せることでしょう。今から楽しみですね。
3月初旬の奈良のイベントとしては、談山神社の八講祭、調田坐一事尼古神社のおんだ祭、法隆寺の推古天皇御忌、西大寺の初午厄除祈願会、伝香寺の地蔵菩薩特別開扉などがあります。
本格的な観光シーズンの到来は春休みからとなりますが、その前哨戦となるような行事が目白押しです。
客室御笠の箱庭では、奇麗な梅の花が開花しています。
梅を愛でてきた日本人の感性が、他ならぬ自分自身にも宿っていることに気付かされます。
露を含んだ雨上がりの梅にも趣が感じられます。
中庭の廻廊。
まだまだ肌寒さを感じますが、行きつ戻りつしつつも春の訪れは確実に近付いています。廊下を歩きながら中庭を眺めていると、何とはなしに季節の移り変わりが感じられるのです。
椿の花も咲いています。
山の辺の道の椿山は椿の名所になっています。
玉列神社の椿などもそろそろ見頃を迎えるのではないでしょうか。
客室から見える箱庭の梅。
梅と言えば、学問の神様として知られる菅原道真を思い浮かべます。
奈良の菅原天満宮は道真生誕の地と伝えられていますよね。奈良県内には梅をデザインした家紋を持つ家が多いと聞きます。その他にも、神社の境内に見られる梅鉢懸魚なども梅に由来するものです。古来より日本人は、本当に梅が好きだったんですね。
お問合わせ窓口 ; TEL 0744-42-6003