飛鳥の亀石をご案内致します。
飛鳥には石舞台古墳をはじめとする謎の石造物がたくさんありますが、亀石もその中の一つ。ユーモラスな表情から観光客にも人気のミステリーストーンです。
飛鳥の亀石。
川原寺跡や橘寺に程近い場所にあります。
飛鳥周遊歩道沿いの亀石・・・見物は無料です。
長さ3.6m、幅2.1m、高さ1.8mに及ぶ巨石です。
飛鳥寺境内にぶら下がる絵馬。
石舞台古墳が描かれていますね。
古代の権力者・蘇我馬子の墓ではないかと伝えられる石舞台古墳。飛鳥観光のルートには、必ずと言っていいほど組み込まれているのではないでしょうか。
その一方で亀石には、より身近で庶民的な雰囲気が感じられます(^v^)
遥か遠方には、「飛鳥」の地名由来にもなった大鳥の羽易の山が見えます。
鳥が羽を広げて飛んでいるように見える、とてもスケールの大きい、古代より変わらぬ光景です。
亀石は何のために作られたの?
誰もが抱く疑問ですよね(笑)
川原寺の結界の役目を果たしていたとも言われていますが、奈良の当麻(二上山の麓の地名)との関係が逸話として残されています。
その昔、大和の地は湖であったそうです。
川原から見て湖の対岸に位置する当麻との間に争いが起こり、その結果、湖の水を当麻側に取られてしまうことになります。そして悲しいことに、湖に棲んでいた多くの亀が死に絶えます。
数年後、亀をあわれに思った村人たちが、亀の形に石を刻み供養したということです。
現在、亀石は南西方向を向いています。
亀石が西方向にある当麻を睨みつけたとき、大和盆地は泥沼になるという伝説が残されています。
お問合わせ窓口 ; TEL 0744-42-6003