10月の半ば過ぎに訪れた大神神社。
境内のあちこちに大輪の菊の花が奉納されていました。
大神神社儀式殿前の菊。
菊の向こう側に狭井神社へ通じる「久すり道」が見えます。
祈祷殿前の菊。
菊の花には豪華な気品が満ちています。
花言葉も「高潔」ということですから、花の持つ独特の気高さが感じられます。
実に艶やかです。
天皇の紋章として知られる十六菊花紋が見られます。菊の原産地は中国とされますが、奈良時代には日本に渡来しています。
花径18㎝以上の菊を「大菊」と呼びますが、至る所に大菊とおぼしき菊の花が見られました。大菊にもその咲き方によって、厚物、管物、広物という区別があるようです。十六菊花紋の前に咲くこの大菊は、おそらく厚物の中の厚走りと呼ばれる咲き方です。
こちらは管物でしょうね。
長い管のような花弁が、先の方でくるっと丸まっています。
大神神社の奉納菊花展。
実に様々な種類の菊が参拝者の目を楽しませてくれます。
一昔前の枚方菊人形展を思い出します(笑)
こちらは拝殿前の菊。
三ツ鳥居の向こう側に鎮座する三輪の神様への祈りを捧げます。
どこか銀河の惑星を思わせるような姿です。
かわいらしく可憐なコスモスとは対照的ですよね。春の牡丹にも似た、どうだと言わんばかりの気品が解き放たれています。大神神社もちょっとした菊の名所になりつつあるのではないでしょうか。
三輪山平等寺の仏足石。
大神神社から少し足を伸ばして、聖徳太子の像が建つ平等寺へご参拝。二重塔の下に、仏足石と十六羅漢像が佇みます。
菊のシーズンには是非、大神神社の奉納菊花展へおでかけしてみましょう。
お問合わせ窓口 ; TEL 0744-42-6003