宿泊予約のお客様にりんごの飾り切りの中の一種、スワンアップルをお出し致しました。りんごを丸々一個使い、白鳥の姿に似せて演出します。
りんごの飾り切り スワンアップル。
りんごの飾り切りの中でも一番ポピュラーなリーフカットが基本になっています。りんごを皮ごと食べると健康にも良いと言われます。りんごの皮には食物繊維のペクチン、強い抗酸化作用を持つポリフェノールが含まれています。リーフカットされたりんごをそのまま食べることが、いかに体に良いかが分かります。
万葉文化館に生える木賊(とくさ)。
「全身、茎」といった趣の植物です。トクサの茎の表面には細かい突起があり、木材・骨・爪などを磨くために使われていた歴史があります。
歌にも登場するトクサですが、「木賊(とくさ)刈る」 は秋の季語とされます。
歯を磨くために用いられることもあり、歯磨き草の別名もあります。「砥ぐ草」が転訛して「砥草(とくさ)」になったという説もあります。腸出血を抑える薬として利用されることもあり、何かと人の生活に役立ってきた植物です。昔はトクサを刈ることで生計を立てていた人もいたぐらいで、「木賊刈る」の季語が現実味を帯びてきます。
現代人が歯を磨くと言えば、なぜかリンゴを連想せずにはおれません(笑)
りんごを齧る、歯槽膿漏、歯の健康が連想ゲームのように浮かんでは消えていきます。りんごの飾り切りは、皮の赤い色と果実の白い色の対比効果で美しく見せます。栄養分豊富な皮の部分を余すところなく食べる、そこに飾り切りの真骨頂を見るような気が致します。
万葉文化館で見つけた真弓(まゆみ)の実。
真弓の木は材質が強くよくしなるため、古来より弓の材料として珍重されてきました。
冬のイメージの強いりんごですが、実際のところ10月から11月にかけて美味しくなる果物でもあります。良いりんごの選び方を3点ほど挙げておきます。
まずは軸が太くてしっかりしていること。
おしりの窪みが深いものほど、生育が順調で甘味が深いとされます。さらには、りんごのテカリ具合をチェックしておきましょう。りんごの表面のツヤは農薬ではなく、りんご自身が持つ防衛本能による現象です。りんご本来のツヤであるワックスが確認されれば、そのりんごはきっと香りも良いはずです。
秋刀魚の山椒煮。
脂の乗った秋刀魚を、小粒でもピリリと辛い山椒で食べ合わせます。
アップルボートの上に金柑の砂糖漬けをのせたことがありますが、アップルボートなどもリーフカットを応用した飾り切りです。
りんごをたくさん食べて、健康な体を維持しましょう。
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