大神神社の若宮さんに橘の実が成っていました。
橘といえば、飛鳥の橘寺に伝わるトキジクノカグノコノミを思い出します。
大直禰子(おおたたねこ)神社の橘。
橘の木の下に実が落ちていたので、拾い上げて撮影してみました(笑)
若宮さんのご祭神は太田田根子命です。三輪の神様であられる大物主神のご子孫として知られます。若宮さんは奈良時代に神仏習合の姿となり、大神寺、のちに大御輪寺として本地仏十一面観音と併祀されていました。そう、現在は聖林寺のご本尊として祀られている十一面観音菩薩立像です。
聖林寺の国宝・十一面観音様が、元はここ若宮さんに祀られていたのです。
大神神社と聖林寺が意外なところで結び付きます。
大直禰子神社(若宮さん)。
重要文化財に指定される社殿向かって左側に飛鳥の橘、右側に吉野の桜が献木されています。
日本書紀によれば、田道間守(たじまもり)という人物が垂仁天皇の命を受けて常世の国に不老長寿の秘薬を探しに行ったそうです。
天皇は既に亡くなってしまっていましたが、そのときに持ち帰ったのが「トキジクノカグノコノミ(橘の実)」であったと伝えられます。古来より、橘の実は体に良いとされていたのでしょうか。
大直禰子神社へのアクセスは、大神神社二の鳥居より北へ徒歩2分ほどとなっています。学問の神様で知られる久延彦神社から下りてきた所に鎮座します。
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