当館の玄関先の君子蘭(くんしらん)が見頃を迎えています。
濃い緑色の葉を左右に伸ばし、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせています。
大正楼玄関口に開花する君子蘭。
君子蘭の由来を辿っていけば、遥か明治時代に遡ります。
君子蘭は明治の頃、学名クリビア・ノビリスという種類が日本に伝わりました。
ノビリスとは「高貴」を意味する言葉で、そこから「君子蘭」と命名されています。
君子蘭の英名は、scarlet kafir lily で、「赤いカフィルの百合」とされます。カフィルとはアフリカ南部の部族名で、南アフリカ原産の君子蘭と符合します。
大正楼中庭では、つつじの花も咲き始めています。
季節は巡り、初夏を迎えようとしている時節柄、色とりどりの花々が匂わんばかりに中庭を彩り始めます。
こちらは万葉文化館のせんとくん。
古事記編纂1,300年の節目を迎え、せんとくんも古代衣装に身を包みます。
万葉文化館の庭では、満開のこでまりの花が出迎えてくれます。
白く垂れ下がったこでまりの花も実に綺麗です。
君子蘭はヒガンバナ科に属します。
南アフリカ、ナタール原産の宿根草。「高貴」という花言葉に似合う、とても鮮やかな花ですね。
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