極楽寺の参詣者休憩所の近くに、表情の分かりにくい弁天さんがいらっしゃいます。
なんでもこの弁天さん、斜めに光が当たるとお顔が浮き出てくるようです。光の当たり具合によって、まるで命が吹き込まれたかのように蘇る弁天さんなんですね。
紫雲山極楽寺の弁天さん。
毎年7月7日に弁天才が催されています。
弁天さんはよく水辺に祀られているものですが、極楽寺の弁天さんの前にも石の窪みが見られました。私が訪れた時には水が張られていませんでしたが、おそらく普段は窪みの部分に水が満たされているのではないでしょうか。
極楽寺の弁天さんの案内書。
総高78㎝の石像です。
太陽の光によって柔らかい表情が映し出されるなんて、どこか演出効果が感じられますよね。意図せぬ自然現象によって命が吹き込まれる。何か目に見えない大きな力を感じずにはいられません。
弁天さんの近くに縁結びの絵馬が掛かっていました。
水子供養のお寺として知られる極楽寺ですが、縁結びのご利益もあるようですね。
小さいお体の弁天さんは、儚くもかわいらしい水子の姿を思わせます。水子供養に歩幅を合わせるように、ひっそりと佇む弁天さん。風化磨滅したそのお姿からは、長きに渡って庶民に愛されてきた歴史が伺えます。
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