枚方菊人形展も復活を果たし、菊の花の美しさを再認識させられる昨今ですが、先日行われた大神神社の結婚式に”人参で模った菊の花”を添えてみました。
人参のオレンジ色一色だと見栄えがしないので、大根の白と胡瓜の緑を配して仕上げています。
お皿も秋らしく、紅葉の葉っぱで演出します。
菊は中国原産の花とされます。日本に渡来したのが奈良時代ですから、ここ奈良の地とも縁の深い花だと言えなくもありません。
菊花人参の作り方ですが、まずは人参と大根の縦の長さを揃えて桂むきにします。まな板の上に広げて二つに折り、花びらの部分に切り込みを入れていきます。あとは胡瓜を芯にして端から巻いていけば完成です。
気品漂う菊の花言葉は「高潔」。
そのノーブルな雰囲気からは”華”が感じられます。
仏花のイメージが強いため、結婚披露宴会場の会場装花としては不向きだと思われますが、今回は秋の気配を感じて頂くために少しだけお料理の片隅に添えさせて頂きました。
大神神社境内に咲く菊花。
毎年秋になると、境内の休憩所・祈祷殿・儀式殿近くに菊の花が奉納されます。大神神社の場合は枚方と違って、「菊人形展」ではありませんが、それでも多種多様な菊の花が参拝客を楽しませてくれます。
今はもう閉園してしまいましたが、奈良県内でも「あやめ池遊園地」に於いて菊人形展が開催されていました。ラッキーなことに、私の親戚の家があやめ池遊園地内で食事処を営んでいたため、お店の裏から遊園地内に入らせてもらったことを思い出します(笑)
秋はやっぱり土瓶蒸しですね。
松茸の香りが移された出汁の味は格別です。
鱧、車海老、銀杏などの脇役も土瓶蒸しの味を引き立てます。
鮑のお造り。
あしらいの唐草大根が弧を描きます。
遊び心でカッティングしてみたスワンアップル。
名前の通り、白鳥を模しています(笑)
大神神社結婚披露宴会場の料理旅館大正楼。
今回の新郎新婦様は大阪のご出身でいらっしゃいました。奈良県内のみならず、数多くのカップルの方々が大神様のご加護のもと、幸せな結婚式を挙げておられます。今春には、遠路はるばる鹿児島から挙式のために来県された方もいらっしゃいました。
当館大正楼には、毎月1回東京から大神神社の信者さん団体がお参りに来られます。他府県の方々にとって、大神神社の崇高なありがたみは私たち以上のものがあるのかもしれませんね。
お問合わせ窓口 ; TEL 0744-42-6003