当館の客室若草の間に、三輪山を謳った歌が掲げられています。
三輪山を 神とし仰ぐ 茂りかな
三輪山をご神体とする大神神社の中山和敬宮司の歌のようです。
以前から客室の床の間に飾らせて頂いていたんですが、お皿に書かれた言葉には、正直あまり注目しておりませんでした。しかしながら、これだけ数多くのお客様が大神神社お目当てにご宿泊になられていることを考えると、しっかりと中味を吟味する必要があると感じた次第です。
白茅というのは俳号のようです。
白茅(はくぼう)とお読みするのでしょうか?
最後の二文字が、草書体独特の流れるような書体になっています。草書を学んでいない私には、何と書いてあるのか解読できませんでした。
草書体の可(か)と草書体の奈(な)はこんな感じです。見比べてみると、お皿に書かれている文字とよく似ています。なんとなく重なったところで、もう一度最初から歌を詠みあげてみます。
「三輪山を 神とし仰ぐ 茂りかな」
三輪山の歌の横には、舌切雀の掛け軸が掛かっています。
小さい頃によく見ていた「まんが日本昔ばなし」を思い出します。
客室若草の前に備えられた洗面台。
以前は信仰登山で知られていた三輪山登拝ですが、昨今は若い人を中心に奈良観光のルートの中に組み入れられています。おひとりさまでのご宿泊も増えて参りました。旅行の目的は、もちろん三輪山登山です。
よくお客様から質問を受けるのですが、三輪山登山の受付時間は午前9時~午後2時となっています。登って下りて来て、往復で大体2時間ぐらいでしょうか。登拝の受付場所は、大神神社の摂社である狭井神社の拝観受付です。所々急勾配な場所もありますので、登りやすい格好をして三輪山登山に臨みましょう。
お問合わせ窓口 ; TEL 0744-42-6003