お正月のおせち料理には欠かせない栗きんとん。
漢字で書くと、「栗金団」となります。金団とは金色の団子といった意味合いになるでしょうか。財運や金運の上昇を願う縁起物のお料理として知られます。
大晦日に仕込みを済ませた栗きんとん。
今年の大正楼の栗きんとんは黄色と緑色のミックスです。黄色はおなじみの染色材料であるクチナシの実を利用し、緑色は奈良特産品である大和茶の粉末を使っています。甘栗をさつま芋で包んで、茶巾絞りにしてあります。
お金を象徴する小判は黄金色に輝いています。
ゴールドカラーが金運に結び付いているのは誰もが納得するところです。
では、緑色は何を意味するのか? そんなお声を頂戴しそうなのですが、大和茶を使ったこの緑色にもちゃんとした意味が込められています。
風水でよく言われることなのですが、「お金は西で呼びこんで、北で貯める」 というのが鉄則です。
西に黄色。
ラッキーカラーの黄色い調度品をお部屋のインテリアとして飾っている人も多いのではないでしょうか。お金が入ってはくるけれども、どんどん出ていってしまう。そんな悩みをお持ちの方に朗報です。北の方角が大切なのです。
北の方位は季節でいうと冬に当たり、貯め込む時期に相当するのです。
体に脂肪を貯め込むのも冬ですが、財を蓄積していくのも冬なのです。
「商い」という言葉の語源は「秋」に由来しています。”秋に行う” から商いなのです。収穫の時期の秋は実りを表します。黄金色に実り、首を垂れる稲穂は東西南北の西を表し、秋の収穫に結び付きます。
金運アップのためには西の方角も大切ですが、それを貯め込む北の方角も重要ポイントなのです。
北には金庫や通帳を置くことをおすすめ致します。北の方位のラッキーカラーは男性が緑で、女性がピンク、男女共通で白とされます。そう、男性にとっては緑色が財運上昇に欠かせない色なのです。
黄色と緑色で金運アップをお約束する栗きんとん(笑)
もし女性の金運に貢献するピンク色に染めるなら、海老を食材に使うという方法もありますね。あるいは手軽に食紅を利用してもいいかもしれません。
全国各地の神社がパワースポットとして注目される中、吉方位に旅行する開運旅行が人気を呼んでいます。シンガポールの街は風水で出来ているとも言われます。目には見えませんが、風水はある意味、人類の英知の結集なのかもしれません。
平安京、平城京、それに江戸の町の表鬼門に当たる北東方向には、それぞれの鎮守の神が宿ります。繁栄の歴史を今に伝える古民家の北西方向には、必ずと言っていいほど立派な蔵が建っています。
栗きんとん一つ取ってみても、そこには歴史の中で連綿と受け継がれる人々の願いが込められていることに気付かされます。
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