お座敷宴会のお客様にホウボウのお造りをお出し致しました。
冬に旬を迎えるホウボウは、その特徴的なルックスで知られる高級魚です。
ホウボウの頭の部分に寄ってみます(笑)
ゴツゴツとした、何やらいかめしい見た目をしています。頭の部分はお造りにはできませんので、骨の旨味を味わう潮汁に仕立てます。フランス料理などではブイヤベースの材料にもなる貴重な食材です。
ホウボウは胸鰭に特徴があります。
海底で滑空するように胸鰭を広げて進む姿は、まさしく飛行機そのものです。胸鰭の内側は綺麗な青緑色をしており、あまりにも美しかったため、乾かしてから手作りの調度品にしたこともあります(笑)
淡白な白身はお刺身としてもご好評を頂いております。
料理旅館大正楼の玄関口。
結婚披露宴もそうなんですが、昨今はあらゆる会合において少人数化が進んでいるようです。
大人数で利用する大広間ではなく、こぢんまりと奥座敷で開かれる個室宴会に人気が集まっています。会社単位で会合を開くよりも、会社の中の部署単位でそれぞれに集まりの場を持つ。そんなイメージでしょうか。
茎わかめの断面。
ミネラルをたっぷり含んでいそうな茎わかめ。
茎わかめが入荷したら、私はいつもこんな具合に包丁で切ることにしています。瓢箪の形にも似て、なんだか縁起がいいですよね。この後、鰯と海老のつみれ汁の中に茎わかめを入れてお出し致しました。
ホウボウの名前の由来は、胸鰭を使って海底を方々に歩き回るからとも言われます。
方々(ほうぼう)に歩きまわるとは、何とも洒落のきいたネーミングですよね。
あるいは、鳴き袋と呼ばれる浮き袋を収縮させて、グーグー(ボーボー)と鳴くことに由来するという説もあります。言い古された言葉の語源を解明するのは難しい作業なのですが、あぁでもないこうでもないと様々な意見が飛び交うことによって、さらに面白味が増していくというものです。
ホウボウの謎に迫るには、その鳴き声を実際に耳にしてみたいものですね。
デザートは金柑ガトーショコラ大和茶仕立て。
昨日の夕刻過ぎ、婚礼衣装に十二単を考えていらっしゃるお客様がご来館されました。
さっそく京都の業者さんにもお声掛けをさせて頂きました。
今秋にも大神神社での十二単結婚式が実現しそうです。結婚式後のお食事は10名弱ぐらいを予定されているようでしたので、会場は奥座敷の個室スペースをおすすめ致しました。
寒い季節に美味しくなるホウボウですが、深まりゆく晩秋の頃には、脂の乗ったホウボウも出回り出すかもしれません。
お問合わせ窓口 ; TEL 0744-42-6003