狭井神社に於いて屋根の修理が行われるようですね。
桜が満開の大美和の杜展望台へ行ったついでに、三輪山登山口があることで知られる狭井神社まで足を運んでみました。古色蒼然とした桧皮葺の屋根が神さぶる雰囲気を醸す狭井神社境内。拝殿の向かって右側に桧皮葺屋根の模型が置かれていました。
桧皮(ひはだ)。
こうやって間近に見てみると、また違った趣が感じられます。
屋根の修理に当たって勧進が行われているようでした。歴史ある建造物であればこそ、細やかな手入れが必要になって参ります。三輪山登拝が目的で、狭井神社に参拝される方も多いものと思われますが、登山者の大半がこの模型を目にすることになるのではないでしょうか。
屋根の断面も見学することができます。
私は建築の専門家ではないので、あまり聞き慣れない建築用語に戸惑いを感じてしまいました(笑)野垂木、蛇腹、野地板、化粧裏板、鼻母屋、茅負、化粧垂木などが案内されています。
なるほど、こういう構造になっているんですね。
注連縄の向こうに狭井神社の拝殿を望みます。
石段を上がって行くと、せり上がるように拝殿が姿を現します。
この瞬間がたまらなく好き、という方も多いのではないでしょうか。
狭井神社参拝の際には、拝殿左奥にある薬井戸で御神水を頂きます。
円盤型のUFOのような形をした薬井戸。蛇口をひねれば、簡単に御神水を頂くことができます。殺菌済みのコップを片手に多くの参拝客がご利益に授かります。週末の混雑している日などは、殺菌される時間も無く、次から次へと参拝客が押し寄せます。ペットボトルに御神水を詰めていらっしゃる方も数多くお見受け致します。
狭井神社の屋根の模型は、拝殿向かって右手前に置かれています。
野地板(のじいた)と書かれていますね。
瓦屋根には無い独特の風情を感じさせる桧皮葺。後世に、そして我が国のみならず全世界に伝えていきたい建築工法ではないでしょうか。
大美和の杜展望台の桜。
三輪山や大和三山を背景に咲く枝垂れ桜を観賞することができます。奈良県下屈指の桜の名所として、人気の的になる日も近いのではないでしょうか。それほど美しい桜を堪能することができます。
神山・三輪山への入口は、この拝殿の右手前に開かれています。
唯一開かれた三輪山への道は、ただもうそれだけで狭井神社の重要性を物語っているような気が致します。
お問合わせ窓口 ; TEL 0744-42-6003