国津神社の境内で蕪懸魚(かぶらげぎょ)を見つけました。
う~ん、確かにカブラのような形をしています。
懸魚とは寺社建築によく見られる意匠のことですが、木造建築における火災防止のおまじないになっています。
懸魚の歴史を辿れば、魚の胴体から尻尾にかけてデザインされた懸魚がオリジナルのようです。魚は水を連想させますよね。水を掛ける→魚を懸ける→懸魚という発想が生まれます。
国津神社は北緯34度32分のレイライン上に位置する社です。
俗に「太陽の道」と言われる聖なるライン。
伊勢神宮斎宮址~長谷寺~大神神社~桧原神社~国津神社~箸墓古墳・・・と続きます。
前方後円墳の箸墓古墳の南側を通る道路。向こう側に見えるのが神の鎮まる三輪山。
この道を東へ向かうと、国津神社、桧原神社へと通じています。
国津神社の御祭神。
蕪懸魚(かぶらげぎょ)もよく目にしますが、もっと頻繁に見かけるのがイノシシの目を思わせる猪目懸魚(いのめげぎょ)です。
古い時代の建造物の細部意匠に目を凝らしていると、思いがけない発見があって面白いですよ。
お問合わせ窓口 ; TEL 0744-42-6003