内部をくり抜いた透かし彫りの蟇股。
大神神社の拝殿で本蟇股の意匠を見つけました。
蟇股には、厚い板状の板蟇股と本蟇股がありますが、やはりこちらの本蟇股の方が洒落たデザインです。
「かえるまた」の漢字表記には、「蟇股」と「蛙股」があるようですが、どちらが正式名称になるのでしょうか・・・まぁ、両方とも通用する表記法だとは思うのですが(笑)
注連縄に紙垂がぶら下がっていて、さらにその上に本蟇股が陣取ります。
神社建築の意匠って、見ていて飽きないものがありますよね。
蟇股もそうですが、懸魚や千木(ちぎ)、それに連子窓などにもそれぞれの歴史が感じられて興味深いです。
注連縄や紙垂で、その土地の結界を表します。
結界とは神域と俗世間の境界線・・・ここから先は神様の世界ですよ、と参詣者にお知らせしています。
本蟇股の透かし彫りの向こう側は、聖地の中の聖地なのです。
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