パワースポットをめぐる開運旅行が注目を集めています。
昔から伊勢神宮にお参りする伊勢詣では盛んに行われていたわけで、何も今に始まったことではないのですが、スピリチュアルブームに乗って吉方位へ旅行する人が増えています。
奈良のパワースポットといえば、山の辺の道沿いにある大神神社や石上神宮が有名です。遠方からわざわざお参りに来られる方も相当数いらっしゃいます。
大神神社拝殿前にある巳の神杉。
かわいい子には旅をさせろ、と昔からよく言いますが、そもそも旅という言葉の語源には苦難の意味が込められています。レジャーと言うよりは、どこか修行に近いものがあります。それもそのはず、英語の travel と同系の単語に travail というのがありますが、苦労や苦しみといった意味があるんです。
トマトとモロヘイヤの冷製そうめん。
お金を持たずに旅に出て、行く先々で人との関わりの中で旅を続ける。そんなスタイルが旅行のルーツにはあったのです。
開運旅行のヒントも、どうやら人の中に隠されているような気が致します。そこへ行けば運が開けるというのではなく、今までの人間関係や旅先での出会いを大切にして、今後の自分に活かしていく。そんな姿勢が必要なのではないでしょうか。
人は旅に出ると、不思議なことに自分の故郷や国を思い出すものです。
日常から離れ、解き放たれた空間で普段の自分を振り返ってみる。洗い直しの作業は、間違いなく開運への第一歩になっていることでしょう。
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