大神神社の拝殿から南へ5分ほど歩いたところに、三輪山平等寺というお寺があります。ハイキングコースの山の辺の道の途中にある静かなお寺です。
平等寺の鐘楼堂。
山門の前に「三輪清浄」と書かれています。
三輪山に登った三島由紀夫氏が「清明」という言葉を残していますが、神奈備三輪山には澄んだ綺麗な空気が漂います。
昭和62年に再建された鐘楼堂。
人間国宝の香取正彦氏に指導を仰ぎ、富山の老子製作所で鋳造された鐘です。
三輪山平等寺の二重塔と十六羅漢像。
なんだか、ほっと胸を撫でおろす日本の風景ですね。
二重塔の背後に足を伸ばすと、スピリチュアルな雰囲気を漂わせる大きな石が祀られていました。三輪山に抱かれた神秘的な場を感じさせます。
平等寺の鐘楼堂が案内されています。
三輪山平等寺の開基開山は聖徳太子で、鐘楼堂の前には聖徳太子像も建てられています。
平和への祈りを込めながら鐘を撞きます。
ところで、平等寺には落ち武者伝説があるのをご存知でしょうか。勇猛果敢な武将として知られる薩摩藩の島津義弘が、関ケ原の戦いでここ平等寺に落ち延びたというのです。
山の辺の道の途上、境内で日本の歴史に思いをはせてみるのもいいですね。平等寺から南へさらに歩みを進めれば、金屋の石仏、仏教伝来之地碑へと続きます。
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