若宮神幸祭。
奈良の春を代表する伝統行事の一つとして知られます。
若宮神幸祭のお渡りに登場する馬。
4月9日午後1時からのお渡りに備えて、既に数頭の馬が大神神社二の鳥居前に到着していました。トラックの荷台から降ろされ、出番を待ちます。
大美和の杜展望台に咲く桜の花。
向こう側には神奈備・三輪山の姿を仰ぎます。
春の大神祭は、4月8日の午前10時から執り行われる大直禰子神社の祭典で幕を開けます。祭典に引き続き、大直禰子命の御分霊が拝殿の御棚に遷されます。8日の午後5時からは宵宮祭が催されます。
4月9日には大神祭が斎行され、神楽「うま酒みわの舞」が4人の巫女により奉納されます。
天狗ですね。
道案内の猿田彦でしょうか。
高い下駄を履いているため足元が不安定なのでしょうか、付き添いの人の肩に手を添えていらっしゃいます。
歴史的なお渡り行列を見ていると、春日大社の春日若宮おん祭りを思い出します。春日若宮おん祭りは毎年12月に執り行われますが、大神神社の若宮神幸祭は春真っ只中の4月に開催されます。
若宮神幸祭が終わると、翌日の4月10日の正午より後宴能(ごえんのう)が奉納されます。
このトラックで輸送されてきたようです。
古来より馬は人と密接な関係にあった動物です。
絵馬の元になった神馬(しんめ)などもそうですよね。婚礼の引き出物の語源にもなっているのも馬です。馬を大切にしてきた人の歴史が垣間見えます。
桜の見頃を迎え、多くの人出で賑わう大神神社界隈。
三輪の神様のお膝元で、今年も例祭を行うことのできる幸せをかみしめます。
長い歴史の中で連綿と受け継がれてゆく伝統行事。
繰り返される歴史の橋渡し・・・三輪のイベントとして、より多く奈良県外の方々にも知って頂きたいと思いました。
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