今年の桜は早い。
春分を過ぎて、東京の上野公園の桜はほぼ満開とのこと。厳しい寒さの続いた今冬のことを思えば、桜の開花も遅れるのかなと思いきや、蓋を開けてみれば例年よりも早い桜の開花ラッシュが続いています。
三輪山と桜の蕾。
大神神社の桜の名所として知られる大美和の杜展望台。
ひょっとすると三輪山を背景に咲く桜の花も満開になっているのかもしれないと、急いで出向いてみたのですが、3月22日の時点ではまだ蕾の状態でした。なんだかホッとしたというのが正直な感想でしょうか。
大美和の杜展望台の馬酔木。
石砂利の敷かれた大神神社参道や、若宮社の鳥居手前にも馬酔木(あしび)の花が咲いていましたが、ここ大美和の杜展望台の馬酔木も見頃を迎えています。
展望台へ続くスロープ脇にも椿の花でしょうか?
鮮やかな純白の花を咲かせていました。
3月21日のお昼に、大神神社の婚礼のお食事を出し終わった後、近くにある三輪坐恵比須神社へ足を運んでみたのですが、境内に3本ある桜の木の内の既に2本が満開を迎えていました。開花どころか、既に見頃を迎えていた桜の花に少し焦りを感じていたのです。
大美和の杜展望台の下手の植え込みには、早咲きの桜でしょうか、既に可憐な花を咲かせていました。春を少しでも先取りたいアマチュアカメラマンにとっては、格好の被写体になるような気が致します。
祈祷殿・儀式殿前では、23日と24日に行われる春の講社崇敬会大祭の準備が進められていました。
特設テントを前にする儀式殿は、大神神社の結婚式が執り行われる場所として知られます。当館によく出入りして頂いている結婚式カメラマンの方から伺うことはあるのですが、私はまだ一度も儀式殿の中へ入ったことがありません。
厳粛な結婚式が行われる儀式殿。
いつかは儀式殿の中へも入らせて頂きたいなと願っています(笑)
大美和の杜展望台は狭井神社から下って来た場所にあります。
春の若宮神幸祭で知られる若宮社から見れば、東の上手に位置します。大神神社の大鳥居や、大和三山の耳成山、畝傍山、香久山を遠望する展望台は「恋人の聖地」としても注目を集めています。
芝運動公園の体育館の屋根なども、眼下にはっきりと見降ろすことができます。
大美和の杜展望台からさらに下手に降りて行くと、学問の神様として仰がれる久延彦神社が鎮座しています。展望台があることによって、広い大神神社の境内が周遊観光コースとして成立しています。
久延彦神社へ抜ける道を右折すると、ささゆりの栽培園があって、そのまま山の辺の道のコースへと続いています。
大美和の杜展望台から望む大和平野。
大和を象徴する素晴らしい風景が広がります。
花開く前の蕾の状態は、瑞々しいエネルギーに満ちていて、春を連想させる大神神社のシンボル「なでうさぎ」にも通じます。
展望台の頂上は面積も狭く、レジャーシートを敷いて花見を楽しめるような場所ではありませんが、大神神社参拝のついでにお立ち寄りになられることをおすすめ致します。
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