山の辺の道の途上にある額田王の万葉歌碑。
飛鳥から近江への遷都の際、大和の地を離れる寂しさを詠った歌として知られます。
三輪山を しかも隠すか 雲だにも
心あらなも 隠さふべしや
額田王の万葉歌碑は、檜原神社と景行天皇陵の間にあります。
景行天皇陵へと続く曲がり角にぽつりと佇んでいます。
三輪山は大和を象徴する山でした。
もちろん、現在でも神の鎮まる山として特別な扱いを受けている神奈備です。額田王の心情を描写するなら、「何度も見たいと思っている山なのに、無情にも雲が隠してよいものか・・・三輪山をどうして隠すのか。せめて雲だけでも思いやりがあってほしいものなのに、隠してよいものか・・・」そんなところでしょうか。
三輪山を しかも隠すか 雲だにも 心あらなも 隠さふべしや
あまりにも有名な万葉歌ですよね。
春先の山の辺の道の道端に、春を謳歌するクロッカスの花が咲いていました。
花言葉は「青春の喜び」。
近江への遷都は667年3月19日だったと伝えられます。
今の暦でいえば、4月17日に当たります。まだその頃は、日本にクロッカスの花は咲いていなかったでしょうか。
山の辺の道でよく見られる農作物無人販売所。
21世紀の現代、三輪山をご神体とする大神神社は全国有数のパワースポットとして人気を集めています。
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