大和郡山市の外堀緑地公園を散策して参りました。
今回の主な目的地は結婚式場としても知られる薬園八幡神社だったのですが、その周辺を歩いていると、郡山城の外堀の一部を活用した外堀緑地公園に出会うことができました。
大和郡山市の外堀緑地公園。
数年前に大和郡山城の桜を見に来たのですが、その時に散策したのは近鉄電車の線路の西側のみでした。そのためか、線路東側に広がる外堀緑地公園の存在に気付きませんでした。
桜の名所であり、城下町としても有名な大和郡山市。奈良市内の薬師寺や唐招提寺にも程近く、観光で足を伸ばす場所も多いエリアです。
外堀緑地の石標。
薬園八幡神社を出てすぐの所に、外堀緑地公園の出入口がありました。
外堀緑地公園の夜間照明。
灯りのともされた外堀緑地を歩いてみるのもいいでしょうね。
すぐ近くには、奈良にしては結構高層のマンションが建っています。高層階から見下ろす外堀緑地公園はさぞ趣があることでしょう。
外堀緑地公園を出ると、道路脇の至る所に大和郡山市のシンボルが見られます。
戦国時代に筒井順慶が郡山城を築城して以来、この辺りには城下町としての歴史が紡がれてきました。お城って純和風な感じがしていいですよね。巷では兵庫県の竹田城をはじめとする「天空の城ブーム」が起こっていますが、城には歴史に裏打ちされた、一種独特な情感が込められます。
大和郡山市は金魚の養殖でも有名です。
毎年夏に開催される金魚すくい選手権大会は、年を追うごとに全国区の知名度を感じさせます。金魚すくいには、ある決まったコツがあります。そのコツを体得した猛者たちがその技を競い合います。
外堀緑地公園は、郡山城の外堀の一部(常念寺~薬園八幡神社周辺)を活用して造成されています。
見事に復元された堀には、郡山名物の金魚や鯉が放たれています。散策の途中には、トイレや四阿風の休憩所もあり、観光客の目線に立った整備が施されています。
外堀緑地公園に咲くさるすべり。
地域のコミュニティにも活かされているようで、市民によるフリーマーケットが第二日曜日に定期開催されています。
堂々とした風格の外堀緑地北門。
いかにもお城の門、といった風情です。
常念寺裏濠跡。
以前に平城京の羅城門付近に位置していたと伝わる売太神社を訪れましたが、大和郡山市内の観光はその時以来かもしれません。まだまだ大和郡山市内には、数多くの観光名所がありそうです。
お寺や神社は数あれど、お城にスポットライトが当たることの少ない奈良県。そんな奈良県内にも、郡山城、高取城、龍王山城などのお城が存在していたことを忘れてはなりませんね。
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