個室宴会のご予約が入っていた当日、珍しい紫色の人参が入荷致しました。名前をパープルパープルと言うんだそうです。以前に黄色い人参を使ったことがありますが、紫色の人参は初体験でした。
パープルパープルを花形に飾り切りにします。
綺麗ですね。
芯の部分が鮮やかな黄色です。濃い紫色とのコントラストが実によく映えます。
紫人参の皮をむいていると、包丁や手、それに俎板にまで紫色の色素が付いてしまいました。慌てて新聞紙を用意し、新聞紙の上でカットすることに致しました。
調理の途中で食材の色素が手に付いてしまったのはビーツ以来かもしれません。
普通の人参との色の違いは明らかです。
紫人参はとても甘く、糖度10度以上を誇ります。普通の人参に比べてカロチンの含有量は2.5倍、抗酸化作用が期待できるアントシアニンに至っては28倍にも及びます。
これは健康野菜の極みですね。
こちらはご宴会のお席にお出しした古代米とおからの稲荷寿司。
かなり巨大です(笑)
大きくて厚めのお揚げさんを使い、酢飯の味をまとわせた古代米とおからを詰めています。
大和まなと大和麩の古代チーズグラタン。
あとはパン粉をかけてオーブンで焼けば出来上がりです。
日本では赤い人参がよく出回っていますが、ヨーロッパでは紫色の人参もそう珍しくはないようです。5,000年前には既にアフガニスタンに存在していた種類なんだそうです。
今回入荷した紫人参は、皮と果肉が紫色で、芯の部分だけが黄色でした。
その一方で皮は紫色なのだけど、果肉が黄色に近いオレンジ色をしたパープルスティックという品種もあるようです。
パープルパープルは生で食べるのが一番です。
加熱すると、せっかくの綺麗な色が抜け落ちてしまいます。他の食材を紫色に染める目的でなら加熱してもいいと思いますが、鮮やかな色合いを楽しむならサラダなどの生食がおすすめです。
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