少人数の結婚式のご会食に、ムール貝のワイン蒸しをお出し致しました。
ムラサキイガイ(紫胎貝)とも呼ばれるムール貝。その濃厚な旨味は洋食の世界でも既におなじみですよね。ムール貝は当館の創業と同じく、大正時代に国内に入って来た品種です。そもそもイガイという名前も、「異貝」に由来しているんだそうです。
ムール貝のワイン蒸し。
ムール貝は日本でよく見られる二枚貝とは少し形が異なります。そこがまた魅力なのですが、二枚の貝殻を開いてみると、それは間違いなくハート形に映ります。
ムール貝のハート形の貝殻。
これはやはり、婚礼食材としてもおすすめですね(笑)
大神神社の結婚式でお召し頂く十二単の婚礼衣裳には「向かい蝶」の紋が見られますが、ムール貝を見れば見るほど、パタパタと羽ばたく蝶をも連想させます。
貝殻から伸びる足糸。
ムール貝には岩場に付着するための足糸が見られます。
この足糸でしっかりと、岩場に張り付いているわけですね。地に足を付けた結婚生活を始めるに当たり、ムール貝の足糸は良いお手本にもなりそうな気が致します。
蒸し上がったばかりのワイン蒸し。
にんにくと青菜を配し、それぞれに旨味と彩りを添えます。
ムール貝は分類上、イガイ目イガイ科に属します。
冬から春にかけて旬を迎える二枚貝です。
紫胎貝(むらさきいがい)の「胎」という漢字には、女性器・胎(子宮や胎児をも表す)に似ている貝という意味が込められています。ムール貝もさることながら、貝類には女性器を連想させるものが幾つか存在しますよね。
婚礼料理によくお出ししている鮑(あわび)なども、まさしくその典型ではないでしょうか。
パワーフードとも言われる貝料理ですが、ムール貝のワイん蒸しにも並々ならぬ生命力を感じます。
当館からお車で10分余りの場所に、女性器を模った陰陽石の鎮まる飛鳥坐神社があります。五穀豊穣や子孫繁栄は、古代の人々にとって一番身近な願い事でした。平和ぼけをしてしまった感のある日本人ですが、現代に生きる私たちにも通じる幸せの象徴ではないでしょうか。
大和国一之宮・大神神社で式を挙げ、昔から聖なる空間とされる瑞垣郷で食事をする。
大神神社の結婚式の後のお食事は、大神神社御用達の料理旅館大正楼にて承っております。下見見学も随時実施中です。大神神社の挙式に関するご質問・ご相談等ございましたら、大正楼婚礼受付係までお知らせ下さい。
お問合わせ窓口 ; TEL 0744-42-6003