宇陀市菟田野区古市場に鎮座する宇太水分神社。
水の神様として知られ、水分三座が祀られる国宝の本殿が鎮まります。
二の鳥居をくぐって右側にある手水舎。
古式蒼然とした佇まいですね。
蛙の口から竹を伝って水が配されます。
水への崇拝が感じられる神社なだけに、手水舎もどこか独特な風情を感じさせます。
水分(みくまり)神社って、あまり耳にしない珍しい名前です。
奈良県内には水分神社が5つ確認されており、どれも水の配分に関わる神様と言われています。山野から流れ出る貴重な水を、田畑に配分していく灌漑は古代の人たちにとって重要なインフラであったことが想像できます。
手水舎の蛙股。
珍しいデザインが施されています。
寄ってみましょう・・・細部に施された意匠に、思わずため息が漏れます。
国宝を有する社だけのことはあるなぁ、そんな風に思える蛙股です。
水分大明神は天照大神の分神であるとも伝えられます。
手水舎の背後には注連縄の張られた霊石があり、遠く伊勢の神を遥拝する場所にもなっているようです。
◇墨坂神社 神武東征のエピソードに彩られた社!
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